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2006.08.11 (Fri)

15年生きたねこ

明日、私は実家に帰る。
お盆のお墓参りというのもあるけど、
先々月の初めに逝った家族の新盆のためでもある。

その家族というのは、15年飼っていた猫のこと。
前に写真を載せた事があるかもしれない。名前は格さんと言う。

15年だ。
野良の子猫だった格さんがウチに転がり込んだ当時
「101回目のプロポーズ」というドラマがリアルタイムでやっていたと言えば
どれだけの長い歳月だったか、ご想像頂けるだろうか。

手足の細長い美形で、ケンカ好きなのにめっぽう弱くて、気まぐれで
それでいて人間達が悶えるくらい甘えることに長けていた猫。
本当に可愛かった。
皆、彼にメロメロだった。


彼の訃報を母から聞いたのが6月のとある金曜日。
私は翌日の土曜に急いで実家に帰った。
報告は聞いていても何だか信じられなくて、頭がぼうっとしていたのを覚えている。
家に帰ると、格さんは桐の箱に寝かされていた。
箱の前には線香が焚かれている。
ありきたりな表現だけど、彼はまるで眠っているようで。
そっと撫でると、15年間ずっと変わらない体の感触がそこにあった。

「格さん…」

一言名前を言っただけで、もう何も言えなかった。
涙が止まらない。
ふと見ると、傍で父も母も大泣きしている。
父が泣く場面なんて滅多に遭遇した事がないのに、
何故だか私は、この場で父の涙を見ることに全然違和感を覚えなかった。
それだけすんなりと私達の中に悲しみが入り込んできたんだと思う。

15年。人間で言えば90歳かそれ以上の年齢だ。
大往生と言ってもいい。

8年程前のこと。
弟が大学の近くにアパートを借り、私が就職先の近くで一人暮らしを始め
そして父がプチ単身赴任で週に一度しか家に帰れなくなるという
家族全員がそれぞれの事情でバラバラになることがあった。
そんな時、一人家に残された母にずっと連れ添っていてくれたのが格さんだった。
どうか母のために、格さんがずっと家にいてくれますようにと願った当時から
彼は約2倍の歳月を生き抜いてきてくれたのだ。

やがて父が退職して家に戻り、
両親と一匹でそれぞれの余生をしばらく穏やかに暮らしていた矢先に
格さんは一足早く我が家から旅立った。


たまに実家に帰ると、覚えてくれているようで
真っ先に私の膝に乗ってきた格さん。
食事をしているといつも「ナンカクレー」と上目遣いで私達に訴えていた格さん。

生き物を飼う以上、先に死なれることは充分分かっているし
実際にペットに先立たれた経験は何度もある。
格さんだって、15年も生きれば充分な方だ。
怪我も病気も無くこれだけ生きたんだから、本当に幸せなヤツだと思う。


でも我儘だけど、格さんにはもっともっと生きていて欲しかったよ。
ずっと生きて、いっそ尻尾が裂けて二本になってもいいと本気で思ってた。





明日、私は初めて格さんのいない家に帰る。
明日もこれからも、ずっと実家で彼の姿を見つけることは無い。

けれどまだ私は、格さんが不在である現実を受け止めることができない。



彼のいない家を思うと、寂しくてたまらない。

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Comment

うんうんわかります。私も先日実家に帰って、猫用仏壇(祖父母のです本当は)に手を合わせてきました。
私が上京してくる時にはすでにオッサンオバサンだった3匹だけど、20余年生きたんですよ!ホントに化け猫ですよ。
だからこそ最期は辛いんですよね…それがイヤで、一時期はハムスター(飼育期間約2年)に逃げた私ですが、結局また猫を飼っています。最後を考えたら飼えないもの…でも今この子を見捨てたら今死んじゃうもの…だからって8キロまで増量しなくてもいいと思うの…
たか |  2006.08.11(Fri) 23:37 |  URL |  【コメント編集】

それは残念だったね
うちも去年の夏の終わりに20年生きた実家の猫を亡くしてます。
祖母に特に懐いていたので、祖母が落胆しちゃってどうなるかと思っていたけど、やっぱり猫のいない生活には耐えられず、今年に入って新しいにゃんずを迎えいれました。
15年20年って、長いものね。猫だった立派な家族の一員だし。でも、別れはつらくてもやっぱり猫がいる生活がやめられません。私もそうだもの。
さらにゃ |  2006.08.11(Fri) 23:57 |  URL |  【コメント編集】

たかKさん

20余年生きた猫ですか!それはすごい!!
最近は動物も長生きになってきたと聞きますが、私が知っている中でそれは最長に入るのではないかと。

本当に、動物を見送るのって辛いですよね…。可愛いからこそ辛い。
でも、辛いぶんだけ飼っていた動物は幸せだったんだと思うことにしています。生きてる時には私達だって充分幸福だったし。

それよりも、最近「動物が飼えない家庭」が増えているのが心配です。特に都会に。
「子供は7つになるまで頭数に数えるな」と言われたくらい人の死が当たり前だった過去の時代に代わって、「大切なものに死なれる→命の尊さを学ぶ」の法則を教えてくれる、貴重な存在だと思うんですけどね。動物って。
hato |  2006.08.15(Tue) 18:32 |  URL |  【コメント編集】

さらにゃ

ちーすけさん(メス?)だったっけ?
中学の頃から一緒だったなんて、すごく長生きした猫だったよね。
いっぱい思い出があるんだろうな~。

そうだね、死なれるのは本当に悲しいけど、それ以上に猫って本当に可愛いよね。
(私の場合は犬も好きですが…毛が生えていればなんでもいい…)
うちも早く立ち直って、新しいにゃんずを是非迎えて欲しいよ。
実家に帰るのが楽しみになる~♪
hato |  2006.08.15(Tue) 18:36 |  URL |  【コメント編集】

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