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2007.08.25 (Sat)

紡ぐ (後)

やーどうも、ずいぶん更新が遅れてすみません。
いやもう忙しくて忙しくて、全然PCに向かう時間が取れなくて。
という訳で、初めていらした方はまず前の記事「紡ぐ (前)」を読んでね。




昨年3月に御歳92歳の大往生で亡くなった義祖母は
最期までボケることのない、明朗な優しいご婦人で
息子夫婦(私の義父母)の元に身を寄せ大事にされ、
孫にも慕われ尊敬される、まさに「大母」と呼ぶに相応しい女性だった。
家族に思われて、最期まで本当に幸せだっただろう人生。
嫁に来て数年しか経っていない私でさえ
その熟然とした生き方が、どんなにか幸福なものであったかが分かる。

いつか私もこんな老後が送れるだろうか。
おばあちゃんになって、家族から大切にされる日が来るだろうか。
晩年にこんな幸せを掴むためには、
今からどんなことをしておけばいいのだろう。

義祖母の人生を思う時、私はいつもそんな事を考える。







そんな義祖母が、生前そのままの穏やかな顔で病床の私をじっと見つめている。
そしてその隣にもう一人。誰なのかはすぐに分かった。
オットの実家の床の間に写真があったから。

義祖母の隣に立っていたのは、オットが幼い頃に既に亡くなっていた義祖父だった。
義祖父もまた、義祖母と同様にじっと温かい目でこちらを見ている。



(ご夫婦でいらしてくださった…)


夢の中で何の疑問も持たずにそう考えた私は、胸がいっぱいになり
今まで以上に心を込めて謝辞を述べた後、
他のグループに言い続けた言葉を同じくこのご夫婦にも投げかけた。






「来て下さってありがとうございます。
 でも、私のことはもういいですから、どうか息子を見に行ってやってください。
 これからも、どうかこれからも息子をよろしくお願いします




私がそう言うと、義祖母たち二人は他の皆がしたのと同じように
「分かった」と納得したように頷いて
すうっ…と音も無く病室から新生児室の方へ移動していったのである。







そんなやりとりをしばらく夢の中で続けていただろうか。


程なくして、夢の中の出来事を記憶に留めたまま
私はしっかり目が覚めた。

全身ぐっしょりと汗に濡れ、1月なのに暑くてたまらなくなっていたので
すぐに看護士さんを呼んで体を拭いてもらったのを覚えている。










夢、と言ってしまえばそれまでだ。
全ては私の頭の中で起こったことであり、現実には何の関係も影響も持たない。


だがしかし、この夢のことを後になって義母に打ち明けてみたところ
多少なりと不可解な符号が見えてきたのも事実で。

私が義母に説明した彼らの特徴は、オットも知るはずが無い点も含め
生前の彼らの姿とぴったり合致する部分が沢山あるのだと言う。
それこそ、着ていた服や顔写真では分からなかった身長やら、表情のクセまで。
義母は瞠目して大いに驚き、こう呟いた。

「守ってくれたのね…」







【More】


重ね重ね申告するが、これは私が見た夢であり、何ら現実性は無い。
だからこの話を皆さんが信じようが笑い飛ばそうが私は一向に構わない。
だって夢だから。



でも私は思うのだ。



あの夢の中に出てきた人々は、
オットの家を代々引き継ぐ先人達だったのではないだろうか。




状態の良くなかった妊娠中、何かしら自分でも出来る事は無いかと
義父母の家に伺うたびに仏壇に線香を差して自分の子の無事を祈った。
それこそ
「オット家のご先祖様、どうか貴方がたの後裔をお守り下さい」
と強く強く念じるように。



前衛的な宗教にハマっている訳ではない。
でも生来より親から、先祖達の魂を偲び敬うことだけは忘れるなと躾けられた。
とは言っても、普通にお盆や彼岸に墓参りをし
仏壇がある家では必ず線香を差して手を合わせる、その程度の事しかしない。
しかしそうやってきちんと墓参りをしたり仏壇に祈る行為が
私の中で何不自由なく、必定以上の悲劇にも見舞われず暮らせるための
ある種「お目こぼしを受ける」必須条件になっているのは確かで。


だから、私はあの出来事は決して私の夢だけに留まった幻ではなく
きっと私の願いに応えた人たちが見せてくれた姿だと信じている。










いずれ後に、私にもこういう事が起きるのかもしれない。









オット「おい!お~い!こっちだ!」
私  「あ~いたいた!オット!迎えに来てくれたんだ!久しぶり!」
オット「やっと来たな!ずいぶん待たせて」
私  「やっと来たよ(^∀^)居心地良くて長居しちゃった」
オット「そうみたいだな。俺たちも上から見てたけど」
私  「…俺たち(゚Д゚)?」


嫁母 「hatoさん!」
嫁父 「hatoさん、お久しぶりです。ようやく再会できましたね」
私  「あ、あらあらあら、嫁子さんのお父様とお母様!」
嫁両親「嫁子が大変お世話になりました」
私  「いえいえいえいえ、私こそ生前嫁子さんには本当に良くしてもらって…」
嫁父 「いやいや、嫁子もhatoさんと一緒に暮らせて本当に幸せだったようで」
嫁母 「嫁子ったら号泣してましたわね。hatoさんの葬儀で」
私  「…見てたんですか(・Д・;)。上から」
嫁両親「そう、上から」
私  「悪い事はできないもんですね~・・・」
嫁父 「てかhatoさん長生きしすぎですよ。待ちくたびれました」
オット「全く、どんだけ長生きしたんだっつの」


私  「だってもう曾孫が可愛くて可愛くて…って、どうせ丸見えだったんでしょ」
オット「当然。孫太の子供、俺も下界で見たかったな~」
嫁両親「私達も」

私  「え、待って、…それじゃ皆さん『あの事』もご存知なんですか?」
嫁両親「ええ、知ってます」
私  「私達の孫美がいま大変な状況だってこと、知ってるんですか」


オット「だから待ちくたびれたって言ってんだろ。さっきから」
嫁母 「hatoさんが上がってくるのを心待ちにしてたんですよ」
私  「そうですよね。私達の孫のことだもん。心配ですよね~…」
嫁母 「本当にね。やきもきしました」
私  「これから私も皆さんに混じって孫美を見守って
嫁父 「まああれですよ。さっそく揃った事だし、早く作業に取り掛かりましょうよ」
オット「そうですね。やっと4人揃ったんだからちゃっちゃとやりましょ」

………。




私  「は(゚Д゚)?」
オット「いいから、早く位置につこうぜ」
私  「ちょちょちょっと待って?今から何をしようと言うの?」
オット「だから、孫美に助け舟を出すんだよ」
私  「助け舟?」
オット「ジジババ4人揃うと『奇跡ゲージ』が一次満了するんだよ」
嫁母 「その『奇跡ゲージ』を危機に陥った下界の孫のために使えるんですのよ」

ええええ((((゚Д゚;))))ええええ?!

私  「何それ!何その合理的な制度!ここってそんな割り切った世界なの?」
嫁父 「それだけじゃないですぞ。孫美は毎年お盆に墓参りに来てくれたから」
嫁母 「『墓参りポイント』も溜まって更にグレードアップした奇跡が起こせますの!(゚▽゚)」
オット「『彼岸ポイント』も大分溜まってますよ嫁父さん!使っちゃいましょうか?」
嫁父 「いいですね~!もうこうなったら盛大に行きましょうよ!」
嫁母 「ホホホホホ!孫美もこれでピンチ脱出ね☆」
私  「………(゚◇゚)………」


オット「驚く事じゃないぞ。俺たちだって下界ではそうやって世話になったんだから」
嫁母 「そうですよ。これは自然の理」
嫁父 「我々の義務なんです。魂を継ぐ者を守るのは」







オット「息子や孫太、孫美や曾孫達の中に、俺たちはずっと生き続けるんだからな」













私たちは、紡ぐ。

紡いでゆく。

命を。魂を。

親から子へ。
子から孫へ。
前代から後代へ。

今は『点』でしか見れないけれど、いずれ『線』の一部である事に気付く。

そしてその線の中を行ったり来たりと生き続けるのだ。








大切な家族に見守られ、そして見守りながら。

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