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2006.12.21 (Thu)

そういう季節でもありますから

私とオットは、10代の頃に大学で知り合いました。
その後暫くして「彼氏と彼女」という関係になり、かれこれ12年となります。
つまり12年分、12回もの間様々なクリスマスを送ってきた訳ですが
今日たまたまテレビであの場所が映し出されたのが「きっかけ」で
数年前のクリスマスを思い出しました。




まだ二人とも学生の頃の話です。

「クリスマス、行きたいところがあるんだけど」

あまり…というか、かなりイベントや人ごみが生来大嫌いなオットから
珍しくクリスマスデートの提案が出されました。

「最近開通したばっかの電車があってさ。それに乗ってみたい」

…うーん、クリスマスイベントというか、単なる好奇心?
ふとそんな不安が過ぎりましたが、お金の無い学生の身であるからして
元々贅沢なクリスマスが送れる訳も無く、私もその提案に乗ることにしたんです。


待ち合わせは夕方。新橋駅で。

相変わらず時間通りに待っていてくれるオットを見つけて駆け寄り
JR新橋駅を出ると、ずいぶんと未来的な建物がそこにありました。
それが例の「開通したばかりの電車の駅」だということらしいのですが
どうにも駅らしい様相には思えません。

長い長いエスカレーターを上ると、やっと切符売り場や改札口が
見えてきました。
開通したばかり…のせいか、あまり周囲に人の気配が無い…。
や、お客ばかりではないのです。
「駅員さんとか、いないんだけど…」
「ああ、この線ね、運転手もいない無人で動く電車なんだって」

む…無人電車??(((;゚Д゚)))スリーナイン?

すみません、当時全然新聞を読まない女だったので
そんな電車が密かに東京で運行を開始していたなんて、全然知りませんでした。
一体どこへ連れていかれるんだとびびりながらホームで待っていると
やがてするすると音も無く電車が到着し、からりと開扉します。

少ないお客がパラパラと乗車を始め、私達もそれに倣いました。

日が落ちるのが早い冬のこと、その電車に乗って外を見ているうちに
段々と暗くなってゆきます。
「あれ…レインボーブリッジ?」
「そう。そこを通るんだよ」
暗がりで美しく光るレインボーブリッジの下を通り抜け、海を渡り、
また別の陸地へと電車は進み、やがて私達はとある場所で降車しました。


降り立ったそこは…。


何もなかった(´Д`;)


駅周囲はぼんやりと明るいものの、車の行き来も殆ど無く、店も何も無い、
ただ建設中の建物が転々としているだけの"荒れ地"。
(ここ、ホントに東京…?)
寒さと暗さと不安でオロオロし始めた私をよそに、オットは
「あそこに公園みたいのがあるから行ってみようよ」
と灯りも何もついてない緑地を目指して歩き出しました。

慌ててオットについてゆく私。

背後には先ほど降りた、電灯だけがまぶしい未来的な無人駅。

車が通らない割に、きちんと区画された道路。

そして、暗闇に浮かぶ工事中の巨大な建設物達。

暗いため見えづらいのですが、何やら波の音も聞こえてきます。


(公園って…人のいない公園で何する気だよ!
ってか人気の無い公園って言ったらヤンキーの溜まり場と相場が…)

付き合って間もないこともあり、オットの魂胆が見えない私は
どきどきしながら後を追い、公園に足を踏み入れました。

すると。

【More】

「わ…!(゚□゚)」

視線の先に海と光の競演。東京の夜景が飛び込んできたのです。
どうやらここは東京の対岸にある埋立地。
その公園もまた建設中ではあるものの、立地が海沿いのため
海を隔てて東京の夜景を見るには絶好の場所だったのでした。

よく周囲を見渡すと、少ないとは言えちらほらとカップルの姿も。
みな例外なく体をすり寄せて、夜景を眺めています。
まあ、クリスマスですからね。

(なるほど…そういうことか)

貧乏学生ならではの発想と演出。
でも悪くはないです。ちょっとオットを見直しました。




もっと良い夜景スポットは無いかと公園を少し離れ、
海に突き出した小さな船着場のような場所に着くと
オットは後ろから私に手を回してきました。

「寒くない?」
「…へへ、大丈夫」

これは…( ̄▽ ̄;)
未だかつてこのブログに無かったラブ路線?!
むずがゆく期待に胸を膨らませた読者様も多いことでしょう。
しかし、そうは終わらないのがこのブログ。

…ポンポンポンポンポンポンポン

い~い雰囲気になってきた私達の耳に、妙な音と
楽しそうな人の笑い声が近づいてきたんです。

「ねえ…」
「ん?」
「あの船、ここに泊まる気じゃない?」

そう、ここは海にせり出したコンクリート。
砂浜が主な隣の公園と違い、船着場としても充分に使える場所でした。
そんな場所でイチャこいてる私達も私達ですが
(だって基本的に殆ど人のいない夜の埋立地でしたから)
そんな私達を目指すかのように、屋形船とクルーザーの中間のような
船が近づき、あれよあれよのうちに停泊したのです。

そしてその船からわらわらと陽気に酔っ払った人たちが、眼前に降りてきました。

「あ~!!!カップルだ!カップルだ!」
「君達若いね~!こんなとこで何やってんの?!」
「やだ~課長!そんなこと聞いちゃダメですよぉぉ~☆」
「クリスマスだしね!今日はクリスマスだしね!」
「クリスマスに忘年会だなんて、ヒドくないすかぁ~」
「とか言って出席率いいよなウチの部署!!」
「よけ~な事言わないの!!アハハハハハハハ!!!」

…(゚□゚)(゚□゚)…。

オットと私、二人羽織状態でフリーズ。


どうやら忘年会で船を借り切った社会人がちょっと趣向変えに
この埋立地に一時停泊したらしいのです。
彼らは船を降りて暫く、周囲をふらふらと彷徨いながら大騒ぎをしていました。
そしてひとしきり陸地を楽しんだのち、
やがてまた船に乗り込んでドンチャン騒ぎをおっぱじめると共に
その船はゆっくりと再び沖へと進みだしたのです。

「じゃーね、若者!!」
「これからどーすんの?」
「野暮なこと聞くんじゃないよ!」
「末永くお幸せに!わははははは!!」

……。
………。

船が見えなくなり、ようやく静寂が戻るも
二人して気分がそがれてしまったのは言うまでもありません。

「…帰るか」
「うん…」

あれだけ綺麗だと思った夜景もすっかり印象が薄れてしまい

「あ、あの建設中の建物、変な物体がついてる~」
「ホントだ。何でビルの上にデカい球体とかあるんだろうな」
「趣味いいんだか、悪いんだか」
「どこの会社が入るんだろ」

なんて、どうでもいいことを喋りながら
すごすごと帰路につくクリスマスとなったのでした。







当時の酔っ払いの皆さんはきっと、こんな事覚えてやしないでしょうし
何を口走ったかも記憶にないでしょう。

しかしその中の誰かが言った「末永くお幸せに」は
少なからず実現しちゃった訳で、だからこそ私達は当時の彼らを今でも覚えている。
人の縁って、ホント、面白いものですよね。






ちなみに。
お気づきかも分かりませんが、その電車は「ゆりかもめ」。
夜景を見た場所は完成前のお台場です。
今となっては東京の人気スポットということもあり
人がいないとは到底言いがたい場所になってしまいましたが
ゆりかもめ運行当初はかなり閑散としていたんですよ。

加えて、ずけずけと趣味を疑ったあの建物とはフ○テレビの事を指してます。
○ジテレビさん、知らなかったとは言え、
あの時は失礼を申しましてどうもすみませんでした。

ゆりかもめ、未来的なのにも関わらず席がボックスだ



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Comment

埋立地から見た東京の景色とは、私が

「オウムの群れが怒りに満ちている」

と言った景色のことでしょうか_| ̄|○
たか |  2006.12.22(Fri) 14:13 |  URL |  【コメント編集】

たかKさん

そうです。

ついでに言うと私もその時心のどこかで

「この夜景は、ある意味サラリーマンたちの残業の副産物なんだよね…」

とシュールに思ってしまったことも付け加えておきます。
hato |  2006.12.22(Fri) 17:56 |  URL |  【コメント編集】

こんにちはー!
この記事、外出中に携帯から拝見させていただいたのですが、
おもしろくて、おもわず笑ってしまいました(笑)

俺もその頃、台場周辺に行ったことあります。
(でも、もうフジテレビは出来てたかも?)
何も無くて寂しいなーってのが一番印象に残ってます。
あとは、風が強くて死ぬほど寒かったです・・・。
あと強風で砂ぼこりが肌に当たって本当に痛かったです(笑)

あれからお台場には行ってませんが、今頃どんな街に変貌してるのか、次に行くのが少し楽しみです。

ではでは☆
春樹 |  2006.12.27(Wed) 21:20 |  URL |  【コメント編集】

春樹さん

寒かった!確かに寒かった覚えがあります!
海に面してますし、しかも人が殆どいなかったですからね~!
かなり閑散としていて寂しい雰囲気だったのが、まもなくあんなににぎやかな場所になるとは想像もしてませんでした。
私はにぎやかになってから2,3度程行きましたが、多分もう行くことは無いかも…。
だってゆりかもめの運賃、めちゃくちゃ高いですから~!!(すっかり主婦の視点です)
hato |  2006.12.30(Sat) 04:03 |  URL |  【コメント編集】

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